Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
青年は不思議に命を全うしたばかりでなく、三十を越えても死なないで、無事に天寿を保った。この渡しは今でも温州の瑞安にある。
女の知恵
姚忠粛は元の至元二十年に遼東の按察使となった。
その当時、武平県の農民劉義という者が官に訴え出た。自分の嫂が奸夫と共謀して、兄の劉成を殺したというのである。県の尹を勤める丁欽がそれを吟味すると、前後の事情から判断して、劉の訴えは本当であるらしい。しかも死人のからだにはなんの疵のあとも残っていないのである。さりとて、毒殺したような形跡も見られないので、丁もその処分に困って頻りに苦労しているのを、妻の韓氏が見かねて訊いた。
「あなたは一体どんな事件で、そんなに心配しておいでなさるのです」
丁がその一件を詳しく説明すると、韓氏は考えながら言った。
「もしその嫂が夫を殺したものとすれば、念のために死骸の脳天をあらためて御覧なさい。釘が打ち込んであるかも知れません」
成程と気がついて、丁はその死骸をふたたび検視すると、果たして髪の毛のあいだに太い釘を打ち込んで、その跡を塗り消してあるのを発見した。それで犯人は一も二もなく恐れ入って、裁判はすぐに落着したので、丁はそれを上官の姚忠粛に報告すると、姚も亦すこし考えていた。