Japanische Klassiker mit Furigana
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.039 Zeichen · 248 Bildschirme
を敢行した時には、「如何にして空想が現実となったか」と、世界中が騒いだものである。全く隔世の感に打たれざるを得ない。
アラスカは、近代的な文化設備と、自然の脅威との戦場である。野外観測所からの帰りに、ノーケ博士の車でフェアバンクスの繁華街へ出た。デパートの前でちょっと車を止めると、打合せがしてあったものとみえて、ノーケ夫人が買物の大きい包みを持って乗り込んできた。「今夜は外で妻と夕食をする晩に当っているのだが、一緒にどうですか」とすすめられたので、遠慮なく御馳走になることにした。「アラスカはもう何年になりますか」ときくと「二年半。もう沢山です」と、夫人は噛んで吐き出すような口調でいう。ノーケ博士の方には仕事があるが、夫人にしてみたら無理もないことであろう。
何とかいうネオンサインの文字の出ているカクテル・バーに入る。外は明るくても、時間になるとネオンサインをつけるところが面白い。その二階へ上って行くと、窓を全部しめて、真暗にしてある。そしてほの明るい程度の蛍光灯のスタンドが、卓の上だけをわずかに照らしている。ノーケ博士はマンハッタン・カクテルを注文しながら、「一週間に一度こうして、妻と外で夕食をするのだ」