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Japanische Klassiker mit Furigana

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あかくら

中谷宇吉郎集 第一巻

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第一巻 (あかくら) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.056 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

といいながら、首を窮屈そうにあちらこちらひねって、一所懸命に弾かれる。そういう猛練習が三、四十分続くと、「まあ今夜はこれ位にしておこう」と先生が兜を脱がれる。すると後は御茶になって、今度は先生と生徒とが急に入れかわりになるのである。

「君、ヴァイオリンの弓が長くて、セロの弓が短いのはどういう理由か知っていますか」という風な話になる。Sさんは急に恭謙な学生になって、「存じませんな」という。「それはね、セロの糸は太くて長いから」弦の振動の勢力は振幅と糸の質量との函数で、結局セロの場合は大分強い力が要ることになるので、弓の支点の関係上、ヴァイオリンのように長くては不便になるのだという物理学の講義が一くさり出るのである。Sさんは一々「なるほど、なるほど」といいながら聞いておられる。

それにしても、ヴァイオリンでもセロでも、昔からあの形と決っていて、ちょっと変えてもいけないというのだから実に不思議だ。僕は誰か耳の良い助手の人が見つかったら、ヴァイオリンの研究をやりたいと前から思っているのだが。

精密なコンデンサーカップリングか何か使って、箱の面の各点の振動の様子を見て、ノーダルラインでも決めてみたら、きっと何か面白いことが見つかると思う。