Japanische Klassiker mit Furigana
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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第八巻 (『ケプロン・くろだのこうそう』について) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.890 Zeichen · 178 Bildschirme
と書いてあった。
六月の末、二人で羽田へ着いたので、すぐ家へ連れて来て、長州風呂へ入れて、浴衣を着せてやった。百貨店で仕立てて売っている浴衣で、一番長いのを買ってきたが、袖のことは、気がつかなかった。それで腕は、肘から先、全部出た。それでもトムはひどくこの浴衣が気に入り、それに畳の上に寝るのを、非常に喜んだ。アメリカのベッドでも、少し足がつかえるそうである。滞在中、短い関西旅行を除いて、ずっと家にいて、不断どおりの日本人の生活をさせたが、すぐ馴染んだようであった。「この家には、鉄の風呂があるが、あれは普通の日本の家庭にはないのだろう。お前の親爺さんは、金持なんだね」と咲子に言っていたそうである。
とにかく、娘ばかりの家で、長女が結婚したわけであるから、一応の披露はしなければなるまいということになった。それで中学の先輩で、今帝国ホテルの社長をしている犬丸(徹三)さんのところへ、相談に行った。
事情を話して、「そうひどく体裁が悪くなくて、しかも東京で一番安いところはどこでしょう」と聞いてみた。そしたら犬丸さんは言下に、「それはうちだよ。宴会係によく言っておくから、巧くやって貰え」