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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

「越州どの、わかればもうそれでよいではござらぬか。ただ以後はわしの顔を覚えておいて、御門許しを願いたいものじゃて」

と泰軒は、うまくバツを合わせながらおかしいのをおさえた。

「今後気をつけるがよい」

ポツリと言った忠相、

「何か用か。聞こう」

「は」と始めてお艶の訴えを思い出した大作、ズズッと膝を進めて、

「御前、あの伊兵衛めが先刻辻強盗に斬られて落命いたしたげにござります」

「何? 伊兵衛と申すと大工の伊兵衛か――して、いかにしてそう早く其方の耳に達したのか。訴人が参ったナ?」

「御意にござりまする」

「女子であろう?」

「は、いかにも女子。なれどどうして御前には……」

「越州殿は千里見通しの神眼じゃ。たえずかたわらにあって御存じないとみえるの」

泰軒が口を挟む。大作はしんから低頭した。

「恐れ入りましてござりまする」

いたずら気にニッコリした忠相。

「呼べ」

「は?」

「その女子をこれへ呼び入れるがよい」

「ハッ」

立とうとする大作を、忠相の言葉がとめていた。

「訴えて参った女というのを、わしが一つ当てて見せようか。まず年若、稀れなる美女、世に申す羽織、深川の芸妓ふうのつくりであろうがな?」