Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちよこ(に)

千世子(二)

宮本 百合子

Lesen Sie 千世子(二) (ちよこ(に)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.249 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

京子の千世子よりずっと大きい躰を見て云った。

「いいえ、何んとも思ってやしない。

でもお留守だって云われたら変になったの。

どうだった事? あすこ。

「私の事なんかより早くあっちで何をしてたんだか御話しなさいよ。

ほんとうにまあそんな見っともない処でどうして居るんだろうとよく思って居たんです。

でもまる一月ですもの。

よく辛棒した。

「何をするしないもあるもんですか。

あんな処に貴方が私位居たらほんとにどんなだろう、話すのさえいやだ。

それよりか私あさってっから西の方へ旅に出かけなけりゃあならないの。

「どうしてそんなに急に?

「何故だか知らないけどそうなったんだもの。

京子は伯父と一緒で一月ほどの予定である事や只遊ぶのが目的だと云った。

先から思って居る事だから嬉しいとか何か好い事が自分を待って居る様な気がするとも云った。

「貴方は遊びに出かける方だから好い様なものの、私は一人ぼっちでお留守番だ!

あんまりいそいそして居るのが不愉快な様でなげやりな口調で千世子はそう云ってかたい笑方をした。

帰って来てから相談する事があるとか考えてもらいたい事があるとか云って、