Japanische Klassiker mit Furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Lesen Sie 単独行 (たんどくこう) von 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.799 Zeichen · 222 Bildschirme
厳冬の立山/針ノ木越え
しかし山を征服しようとする我々は、こんな敗軍の将の言葉などにはいささかも耳をかさず、登頂しないうちは倒れてもなおやまないのである。
(一九三五・七)
厳冬の立山/針ノ木越え
昭和九年十二月三十一日 曇後雪 八・〇〇千垣 一〇・〇〇―一一・〇〇藤橋ホテル 一・〇〇材木坂上 二・〇〇ブナ坂小屋
今日は早朝からすでに上空が曇っている。これは天候悪化の確実な前兆である。風はなく暖かで山ははっきり見える。
富山駅から堀川新へ行く郊外電車の中や南富山から千垣に行く県営電車の中で見る立山連峰はいつもながら雄大な眺めだ。
いつも朝食は富山駅前で買った※()の入った餅です。この餅は旧正月頃に買うといつもの半値で実に安い。餅は食いやすくてよいが、重いので多量には持って行けない。富山で買ったのはまだやわらかいので、電車の中で少しと、芦峅から藤橋までのあいだでちょっと休んだとき等に中食として食べる。
以前は藤橋ホテル等によらず、昼食にもこの餅をたべていたが、近頃はホテルに休んで暖い昼食をし、魔法瓶に熱いお茶を入れてもらったりしてできるだけ楽をする。
正月頃でも去年のように雪の多い年や、二、三月頃には藤橋より八町ほど手前で雪崩のよく出るところがある。