Japanische Klassiker mit Furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Lesen Sie 単独行 (たんどくこう) von 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.799 Zeichen · 222 Bildschirme
奥穂高岳
室堂の北側はスカブラになって土台まで出ている。この辺の積雪量は去年の五月(大木君、永楽君と来た)と変らない。一ノ越の少し下でアイゼンを履く。尾根はアイゼンでちょうどいいくらいの雪がズッとつづいている。風が少しもないので暑い。雄山神社の雪のツララが溶けて落ちるくらいだ。乗鞍以南は春霞で見えぬ。笠、黒部五郎、薬師等は真白だが、槍、穂高、後立山の連峰は思ったより黒い。帰りは雪が溶けてあまり辷らなかった。天候も崩れそうだし、予定より早く弘法に帰れたので、荷物をまとめて山を下る。風が少し出てきて天狗平の尾根は小さい雪煙を上げている。森林帯に入ってから佐伯八郎ほか三名を連れた三人のパーティの登ってくるのに出会う。また材木坂には時間を食われる。藤橋でスキーを脱ぐ。二日間の晴天でこの辺の雪が大変少なくなったのに驚く。
奥穂高岳
三月三十一日 晴後雪 柏矢町六・三〇 山番小屋八・五五 常念小屋三・一五 中山峠五・三〇 一ノ俣の小屋八・三〇
一ノ沢を取り囲む山は二月よりはズッと雪が少なくなっていた。一四〇〇メートルくらいからスキーを履く。だいぶ以前に通ったらしいパーティのシュプールがところどころ残っている。