Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんどくこう

単独行

加藤 文太郎

Lesen Sie 単独行 (たんどくこう) von 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.799 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

最後に尾根から別れて、奈良尾というところへ下る谷へ入りましたが、これはひどい谷で、絶壁のところがあったりして、大変苦しみ空腹と疲れでフラフラになって村へ下りたときは真暗でした。この村の農家に入ってめしを食い、やっと人心地がつき、午後九時大久保へ帰りましたところが、私の帰りが遅いので宿の人が大変心配し、村人に峠の方へ探しに行ってもらっているとのことでした。なんという親切なことでしょう。私はほんとうに嬉しく思いました。やっぱり山の人です。姫路スキーの連中は天候がよくなったので、明日案内を連れて、氷ノ山へ登ると言っていました。翌日私は午前八時姫路スキーの連中が出てから鉢伏へ出発しました。牧場へ出て鉢伏の急斜面を登ろうとしましたがなかなか登れません。そこでズーと西の尾根へ取付き峰伝いに鉢伏へ登りました。今日はよいお天気で、一層山が綺麗に見えました。頂上の少し手前で森林に入り、それを抜けるともう後の方に三ツヶ谷を越して扇ノ山が見え三ツヶ谷と仏ノ尾の鞍部にブナノ木ノ尾が現われてきました。氷ノ山は牧場辺からズーと見えますが、ここで見ると一層雄大です。そして驚いたことには、あの伯耆の大山が真白に尖って雲のように見えることです。