Japanische Klassiker mit Furigana
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あやうし せんすいかんのひみつ
危し‼ 潜水艦の秘密
山本 周五郎
Lesen Sie 危し‼ 潜水艦の秘密 (あやうし せんすいかんのひみつ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.819 Zeichen · 18 Bildschirme
龍介君が若者を追い立てて実験室へもどると、設計図と模型を守っていた博士と大佐は心配そうにいった。
「文子はみつかったか」
「いや駄目でした、しかし今は文子のことより先に取掛らなければならぬ仕事があります……ところで山川少将はどうしました、見えませんね」
「山川さんも文子と一緒に掠われたらしい」龍介君は歯噛みをして口惜しがった。そして若者の顔を睨みつけながら、
「この売国奴め※(感嘆符二つ、1-8-75)」と、どなりつけた。
すると若者はさっと顔色をかえて、
「僕ぁ不良青年かもしれねえが売国奴と呼ばれる覚えはないぞ、僕ぁメリケン壮太っていうちったあ知られた男だ、さあ僕がどうして売国奴だ、わけをいえ※(感嘆符二つ、1-8-75)」
「よし教えてやるから、貴様がこの実験室の前に忍んでいたわけを話せ……」
「訳は簡単だ。額にあざのある外国人の牧師に頼まれて、この中で骨牌をやっている者がある。自分は警察へ密告してくるから、ここで見張をしていてくれといって、五円紙幣をくれたのだ、だから立ってたのよ」
「其奴が外国の軍事探偵だ、そして春田式C・C・D潜水艦の機密図を盗むために貴様を見張に雇ったのだ」