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Japanische Klassiker mit Furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

虫嫌を弱らす虫は、今の建築でも全然はねつけるわけに行かぬらしい。昔の多かったことは想像の外である。

朱硯の乾もはやし雲の峯    釣眠

一種の取合の句で、雲の峯立つ盛夏の天と、忽ち乾く朱硯の水とを配合したに過ぎない。こういう配合を一の趣として感じ得ぬ人に、言葉で説明することはあるいは困難であるかも知れぬ。

普通の硯より小型でもあり、浅くもあるから、朱硯の水は乾きやすいという点もある。大して面白い句でもないが、一読して筆硯に対する親しさを感ずる。日夕朱硯を伴とする人でなければ、ちょっと思いつかぬところであろう。

唐黍のかぶりもふらぬ暑さかな    梅山

いわゆるそよりともせぬ暑さを詠んだのであるが、相手が唐黍では全体が大き過ぎて、「そより」というような言葉では十分に現れぬところから、「かぶりもふらぬ」という中七字を拈出したのであろう。唐黍の頂もじっとして動かぬということによって、大暑の烈しさ、畑中の照り工合が思いやられる。

「かぶりもふらぬ」というような言葉は、俳句に用いるにはあまり好ましいものではない。ただ擬人的であるばかりでなしに、否定するという意味をも兼ねているからである。