Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Lesen Sie 吸血鬼 (きゅうけつき) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.554 Zeichen · 381 Bildschirme
「一体どの位の値打のものなのです」
明智が何気なく尋ねると、驚いたことには、
「おやすくして、二千円です」
との返事だ。誰の作かと聞くと、無論岡田が作ったのだという。無名の岡田の作品が、二千円とは法外な値段である。
「それがね、お話しなければ分りませんがね」
家主は、仲々お喋りである。
「実は岡田さんの葬式をすませると間もなく、商売人が訪ねて来ましてね、どうしても譲ってほしいというので、いくら位に引取ると聞くと、二百円と切出したのです」
「わたしは、あんなものの値打はちっとも分りませんが、その人がひどく執心らしいので、掛引きをしましてね、それでは売れぬといいますと、三百円、三百五十円とせり上げて行って、とうとう、四百円とつけたのです。
こいつは大変な金儲けになり相だと思いましたのでね。エへへ……わたしも慾が出ましてね、それでも売らねえと頑ばって見ました。
流石に、その商人も、弱ったと見えて、一度は帰って行きましたが、ナアニその内やって来るに違いないと思っていると、案の定、翌日訪ねて来て、そこでまた、五十円百円と値をせり上げましてね、千円でさあ。
この調子だと、どこまで上るか分らないと、わたしも妙な意地が出て、まだ頑ばっていると、それからというものは三日にあげずやって来て、そのたんびに、段々とせり上げて、二千円まで