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Japanische Klassiker mit Furigana

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のろいのダイヤモンド

呪の金剛石

野村 胡堂

Lesen Sie 呪の金剛石 (のろいのダイヤモンド) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.393 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

の事ですから、陰でヤキモキ気を揉んでも、どうすることも出来ません。

飛出してから三日目、汗と埃りに塗れた「足の勇」フラリと編輯局へ帰って来て、

「アー驚いた、お小遣が一文無し、朝っから何んにも食わないんだ、少しばかり請求してもいいだろうな」

私の顔を見てこんな呑気な事を言って居ります。

「冗談じゃないぜ、今も社会部長から散々油を絞られて居たんだ、そんな馬鹿な事件に、『足の勇』のような向う見ずの男を出す法は無いってね、今請求すると首が飛ぶかも知れないぞ、お小遣位ならオレが出して置くよ。それはいいとして、あの西洋人というのはどうしたんだ」

「浅草から手繰って、本所の業平に木賃宿を巣にして居る事は直ぐ判ったんだが、どうした事か、三日も帰って来ない」

「なに?」

「東京中のテキ屋の糸を、それからそれと手繰って見たが、毛色の変った人間だけに、あれはテキ屋の方でも治外法権でね、かいくれ知れない、弱ったよ。恐れ乍らと土地の署長さんに聞くと、あの、毛唐のボイロフの野郎ですか、あれなら二日前に本署へ上げられましたよ――って涼しい顔をして居るんだ、成っちゃ居ないネ、足の勇もタガがゆるんだ」