Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

のろいのダイヤモンド

呪の金剛石

野村 胡堂

Lesen Sie 呪の金剛石 (のろいのダイヤモンド) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.393 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

そんな事はこの女を主人公にして考えると、決して想像されない図ではありません。

「これを買って、活動を見て、お夕飯をたべて、薄暗くなってから田原町へ出て、乗合を待って居ると、いきなり後から、――モシモシ、先刻お求めになった、青いガラス玉、あれを私に譲っては下さいませんか――こう呼びかける人があります。振り返って見ると、それは洋装の素晴らしい人、二十七八とも見える、水も垂れそうな美人なんです。あまり話が馬鹿馬鹿しいから、返事もせずに、丁度やって来た乗合へ飛乗ると、後ろから、――それを持っていらっしゃると、決していい事はありません、お求めになった十倍の値段で私にお譲り下さいませんか……二十倍でも……百倍でもと追いすがる様に言いましたが、その内に乗合は動き出します。私は――貴方が持っても決していい事はありませんとサ、オオ嫌なこった、千倍でも万倍でも御免蒙るワ――と言ってやりました。それっ切り、洋装の女は姿を見せません。が、その代り、大変な薄汚い西洋人が、その翌る日から、私の家の近所をウロウロするようになったんです。女中を見せにやると、あれは浅草で人造金の指環を売って居た異人です、というんです。