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Japanische Klassiker mit Furigana

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よせ

圓太郎馬車 正岡容寄席小説集

正岡 容

Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme

Aozora Bunko

二

白い顔に上る笑いがべそをかいているようだった。

「そんなに寄席芸人が嫌かなあ、お前さんほどの腕のある芸人さんが」

あきらめきれない今松だった。

「面白くもねえ。人、面白くもねえ」

下駄の尖へ当たる小石を、無闇に蹴った。

「まあ、なにそんなに腹を立ってるんだろう、今松さんてば。私が三河屋さんへ行くからって、なにもあなたを見棄てやしないことよ。私アほんとの兄弟だと思ってるんだもの。ねえ今松さん」

頭巾と一緒に面長の顔が甘い匂いでまた迫ってきたが、

「いやだ、いやだよそんなこと」

突っぱねるように言った、今松は、

「三河屋なんぞに行っちまったら、誰が誰がつきあってやるもんか」

アラどうしてなの。すぐ目の近くでお艶の顔が言いたげに思案していた。

「……俺、俺は」

と言いかけて今松は、グッと詰まってしまった。

お前に惚れているんだもの……とは、言い出せなかった。

二

しかたなしに唾を呑んで今松はうつむいていたが、

「第一、お艶ちゃんは知らないだろうけれど、昨日もお前さんのことで、俺は雷蔵の奴と大喧嘩をやったんだぜ」

「アラ、なんだって私のことで」

「あン畜生あんまりなことを言やアがるからよ。