Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
親とも思い、おふくろとも思って探ね捜していた、かけがえのねえ兄きだ。……加多さん、俺ぁこれだけのことをしているんだ。命が惜しくなったのかと言われても、もうツンとも応えはしねえのよ。通り越しているのだ。
加多 フーム。(位牌を睨んでいる)
仙太 ……その外にも斬っちゃならねえ人を何人手にかけたかわかりゃしねえ。何のためだ?
加多 (大喝)馬鹿っ! 死ぬ者は死ぬ! 文句を並べるな! こんな物が何だと言うのだ、どうにかすれば、これが生き返ってでも来るか? 見ていろ!(いきなりバリバリバリと位牌を踏みつぶし、砕いてしまう)
仙太 加多っ!
加多 天狗党隊士真壁仙太郎として湊で死なしてやる! わかっている! いいから来い!
再び仙太郎の肩を掴み、仙太郎も敢えてそれを拒まず、戸口へ歩みかける。そこへ丁度外からヒョイと飛込んで来た人影とぶっつかりそうになる。入って来たのは旅拵えで、左肩から腰へかけてまだ繃帯をした甚伍左である。三人同時におお! と低く叫ぶ。加多と仙太郎は飛下っている。
加多 ……甚伍左!
甚伍 加多さん!……仙太郎!
そのまま三人が土間の三方に突立ったまま、互いに眼と眼を見交したままジッとして動かなくなる。