Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
からだ。
加多 ……甚伍、拙者が抜こうとしたのは悪かった。
甚伍 よし。それで加多さん、お前さん知っているかね、幕府では湊の方へ軍艦を廻しましたぜ。もっとも出発の時の理由は、水戸城に籠城したお為派鎮圧のためと言うことになっている。が、実は――。
加多 フーム、そうか。
甚伍 戦争は戦争で。みすみす勝目のねえ駒を指すてえ法はねえ。行っちゃいけねえよ、加多さん!
加多 いや、行く! 行かねばならん!
甚伍 意地か? つまらねえ。そんな小さな意地で、元も子もなくなれば、あとはどうなるんだ? 生かして置けば国の礎えにもなろうと言う立派な人物や若者を何千何百と殺して、それでよいのか?
加多 あとのことを考えるから、われわれは死なねばならんのだ。生きていて、ことを果す者もいる、死んで生きていた以上のことを果す者もいるのだ! 肥料になる物は、死んで腐らねば、その上に生える草木の肥料にはならん。考えて見ろ。われわれは、その肥料だ。死んでよいのだ。肥料で悪ければ種だ。種は種としては死んでしまわねば、それから新しい芽が生えて来ぬ。新しい芽のために死ぬのだ。時世御一新のための鬼となって、以て瞑そうと言うのだ。