Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
妙 (段六を黙らせようと)段六の伯父さ。
段六 ほだろうが、嬢様? 現にだ、あんたの親父さまだ。人間、しただけのことがマットウに返って来るもんならば、生きてござれば今頃は藩知事様だあ。それが、ロクな墓もねえ有様だ。そでねえか、嬢様?
妙 (赤くなって)伯父さ、その嬢様だけはやめておくれ。
仙太 ……(独言のように)何のことでも、上に立ってワアワア言ってやる人間は当てにゃならねえものよ。多数の中にゃ欲得離れてやる立派な人も一人や二人はあるかも知れねえが、そんな人でさえも頭ん中の理屈だけでことをやっているもんだから、ドタン場になれば、食うや食わずでやっている下々の人間のことぁ忘れてしまうがオチだ。……昔から、下々の百姓町人、貧乏な人間は、うっちゃらかしてあった。御一新の時にも忘れられて居った。今でもそうだ。……百姓町人、下々の貧乏人が自分で考えてしだすことでなけりゃ、貧乏人の役には立つもんでねえて。
段六 (聞こえぬままに得意になって)ほだろうが? のう、仙太公の天狗党?
仙太 (苦笑して)……そいつは禁句だ、段六公。……考えて見な、公方様の天下を倒して大臣参議になったのが、その昔は下士や軽輩の士分の者だ。