Japanische Klassiker mit Furigana
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
Lesen Sie 奇談クラブ〔戦後版〕 (きだんクラブ〔せんごばん〕) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.902 Zeichen · 22 Bildschirme
三人腰元と三人の寵臣の縁結び、この不道徳な遊戯さえも、道徳的に正当化されたところでなんの不思議もありません。
三人の美しい腰元の存在に、安からぬ心を抱いていた御内室は、第一番にこの縁結びに賛成しました。
大体の段取りは八犬伝に書かれた縁結びの通り、簾を距てて投げた三本の赤い紐を、六郷左京、名川采女、伊東甚三郎の三人が、引きさえすればそれで良かったのです。
この行事は、五月十五日の晩と定りました。すべての手配は奥女中の取締りをしている、老女砧が承わり、縁結びに続く酒宴、それから三人のお長屋に三組の男女を送り込む段取まで、万に一つの手落のないように運びました。
こうなると、運勢は三つに一つです。六郷左京にしてみれば、美しい泥人形の多与里を押付けられるよりは、まだしも三つに一つのプロバビリティの方が気が楽ですが、それでも、自分の狙っている小浪を手に入れる為には、なんとか一と工夫めぐらさなければなりません。
六郷左京はまず、老女砧に渡りをつけました。これは容易ならぬ手剛い相手ですが、運の好いことに、砧の弟某は左京の組下で、いろいろのことで恩を着せております。