Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

Lesen Sie 奇談クラブ〔戦後版〕 (きだんクラブ〔せんごばん〕) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.531 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

時間と空間を超越した、色の無い世界、――その世界の生活が、どんなに官能的で、そして刺戟的であったか、京極三太郎はこういうのです。

「我々は映画の中に生活するとしたら、それは丁度私の経験した夢の世界の生活に似たものだろう。映画は絶えず映されているが、映写幕が無ければ、その存在や活動は捕捉されない。併し映写幕は無くとも、映画が映されていることは事実なのだ。我々の関係して居る第四次元の世界は、さながら無辺際の空間に放写されて居る、生きた映画の如きものだ。何者にも影響されず、何者にも関知されず、何者にも干渉されない。唯人間の眠りという現象だけが、一種の映写幕になって、この無限に放写する第四次元の生活を捉えるのだ」

というのです。何と変った意見ではありませんか。

それは兎も角、夢の中の京極三太郎は、もう一つ、ひどく変った経験をしたのです。夢に現れる第四次元の世界には、色彩というものが無い代り、人の心から心に投影する、一種の第七感があったのです。

この第四次元の世界の人々は、現実の我々の世界で、お互の顔色を読み合うことが出来るように、お互の心を読み合うことが出来るのです。