Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖虫 (ようちゅう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 120.290 Zeichen · 239 Bildschirme

Aozora Bunko

日本のシャーロック・ホームズと云われている人です。警察の手におえない事件を、片っぱしから、この人が解決していると云ってもいい程です。ただ、非常な変り者で、余程気に入った事件でないと引受けない相ですが、蠍の怪物なら相手に取って不足はないでしょう」

「若い人かね」

「ところが余り若くないのです。寧ろ老人といった方がいい位です。写真で見ると、モジャモジャと顎髭なぞ生やした、痩せっぽちのお爺さんです」

「殿村さん、どうでしょう、そういう私立探偵を頼むことは」

操一氏は一応、老練な家庭教師の意見を訊ねて見た。

「わたくしも、御依頼になった方がいい様に思います。珠子さんの命にかかわる事ですもの、手を尽せる丈けは尽したいものでございます」

と云うことで、結局三笠氏を頼むことに一決したが、急ぐことだから、こちらから出向いて、詳しい事情を話す方がよい。それには犯人の顔まで見知っている守が適任だ。ということになり、電話番号を検べて、先方の都合を訊ねると、丁度今外出中で、十時頃にならなければ御帰りがないという返事であった。

守青年は、夜の更けるのを待ちかねて、この稀世の名探偵との初対面を、寧ろ喜び勇んで出かけて行った。