Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かしまし(かしまし)

姦(かしまし)

久生 十蘭

Lesen Sie 姦(かしまし) (かしまし(かしまし)) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.914 Zeichen · 22 Bildschirme

Aozora Bunko

やりきれなくなって、昨夜、志貴子が麻布のどことかで木津さんに逢った話をすっぱぬいてやると、志貴子、ぼんやりした顔で、「それ、うちやったかもしれしませんなァ」という挨拶なんです。……

お聞きなさいよ、こういう話なの。「こないいうと、けったいな思われまっしゃろ。うちあけたところをお話しますが、じつは、ふしぎなことがありますの。はっきりした日にちはわからしませんが、一年ぐらい前から、うちの身体に、ときたま、けったいな変化が起こるのンですが、そのあいだ、辛うて辛うて、息もでけへんよになるのンです。変化いうたら、大袈裟か知らんけど、なんちうこともなく、うちの好みが変ってしまうのンです。いままで好きやった着物の色目や柄が、急に見るのんも嫌ァ思うようになったり、口の端にも寄せられなんだ食べもんが、むしょうに欲しィなったり、顔つきや声まで変ってしもて、べつな人間のようなことをやりだしますねんわ。はじめのうちは、月に一度ぐらいやったのンが、だんだんはげしうなって、五日に一度ぐらいの割合ではじまるようになりましたよってに、生国魂はんの巫女はんに見てもらいに行きますと、『あんたには、急な病で死ィとげた、肉親の女のひとがついている。