Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ジェンナーでん
少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか
小酒井 不木
Lesen Sie 少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか (ジェンナーでん) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.799 Zeichen · 27 Bildschirme
このとき、ジェンナーの頭に、ある考えがひらめきました。そうだ、乳をしぼる女がみんなそういうことをいっているとすれば、まんざらうそではないであろう。もしそれが真実だとすれば、牛の疱瘡を人間にうつせば、もはやあのおそろしい疱瘡にかからないようにすることができるではないか。……みなさん、後にわが人類を救った種痘法なるものは、実にこの瞬間に考えだされたものであります。
このことがあってから、ジェンナーは、たびたびその地方の搾乳婦にあって、いよいよ先日の女患者の言葉が真実であることをたしかめました。牛の疱瘡は非常に軽いもので、人間にうつったときも、うみのついた部分に、一つ二つのできものができるだけでしたら、軽い牛痘のうみをうえて、あのおそろしい疱瘡を防ぎ得るようになったら、どんなに人類のためになるか知れない。なんとかして自分一代には、この予防法を実行したいものだと、ひそかに決心を定めたのであります。
かれはある日、先生にむかって自分の考えを述べました。すると、先生は、
「いなかの女のいうことなどあてになるものか」といって相手になってくれませんでした。
そこでかれはその地方で開業している他の医師に自分の考えをうちあけました。