Japanische Klassiker mit Furigana
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ジェンナーでん
少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか
小酒井 不木
Lesen Sie 少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか (ジェンナーでん) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.799 Zeichen · 27 Bildschirme
五
その当座のジェンナーの心配はみなさんに察することができましょう。いまにもジェームスがおそろしい熱をだしはしないかと気が気でありませんでしたが、二日をすぎ三日をすぎ、一週間を経てもなんともなく、ついにジェームスは天然痘にかからなかったのであります。
読者諸君! かくてジェンナーの考えは完全に証明されたのであります。そのときのジェンナーの喜びはどんなだったでしょう。ここに、人類が永遠に救われる基礎ができたのであります。かれの郷里では、いま年々五月十四日に種痘祭がおこなわれるのであります。
五
この実験に力を得て、その後二年間に二十三回同じような実験をくりかえし、いよいよ牛痘をうえれば、天然痘にかからぬということがわかったので、これを書物に書いて学界に報告したのであります。その中には次男のロバートにほどこした実験も書かれてありました。
ところがこの報告を読んだ人たちは、感心すると思いのほか、かえってあざわらいました。「牛痘をうえるのは人間を牛あつかいにすることだ、けしからぬ」「牛痘をうえると、その子は牛のような顔になって、モーモーとなく」というようなことをいいふらすものもありました。