Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまとゆきのにっき

山と雪の日記

板倉 勝宣

Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

と顔に穴のたくさんあいている番頭さんが火を入れながら枕許で笑った。七時には朝食ができてるんだそうだ。もとより眼鏡は起きない。十時ごろから滑る。昨夜雪が降って昨日のスキーの跡をうめてくれた。小池は今日はどうかして曲れるようになろうと骨を折っている。棒のような身体が右に傾いて行くと思うと、しゃちほこばったまま右に朽木の倒れるごとく倒れる。これは右に廻ろうとするためだそうだ。したがって左も同様である。このくらい思いきりの好い倒れかたは珍しい。真に活溌なものだ。あらためて穿孔虫の名を献ずることにする。この日午後に二高の人が六人ばかりきた。明日からまた穿孔虫がますだろう。恐ろしいことだ。

十二月二十六日。案のごとく穿孔虫がまして孔だらけだ。宿の息子の孝一さんと懇意になった。二十五、六で小林にくらべると小さな、つまり普通の眼鏡をかけている。服装もこっちより完全だ。先輩として尊敬する。棒を五、六本たてて空手でその間を抜けることを練習した。いささか圧倒のきみがあって小林の鼻などは大分のびた。小池は神妙に下で練習している。まだ大きなことはいえないから大丈夫だ。昼から孝ちゃんに連れられて右手の原に行く。