Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
たちまちにして新天地に達するのだから面白い。眼がだんだん雪に反射されて傾斜が分らなくなってくる。平らだと思うと滑り出す。この新しい場所を教えられた帰りに宿の側で三町ばかり林の中をぬけて滑った。むやみと速くなって恐ろしいなと思うときっと倒れる。恐れては駄目だが木が列のように見え出す、とこれは速過ぎると思ってしまう。馬でひっかけられたより速いように思える。夜は炬燵にあたりながらトランプをやった。
十二月二十七日。朝起きて見ると烈しい風だ。雪がとばされて吹雪のように見える。今日は孝ちゃんに裏の山へ連れて行って貰う約束をしたのでなんだか少し恐ろしくなった。それでもみんなやせ我慢をして決して止めようとはいわない。スキーに縄を結びつけて滑り止めを作った。板倉が三人の弁当を背負ったがきっと潰れるにきまっている。宿の左に直ちに登りにかかるとむやみと急である。垂直に近い崖を角をつけながら登って行くと猛烈な烈風に身体が中心を失いそうになる。雪が顔を横なぐりにして行く。痛いのと寒いのと恐いのとでみんなむきな顔をしていた。この急なところを登ると小屋があってやっと普通な傾斜になる。