Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あずさがわのじょうりゅう

山岳紀行文集 日本アルプス

小島 烏水

Lesen Sie 山岳紀行文集 日本アルプス (あずさがわのじょうりゅう) von 小島 烏水 (こじまうすい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.795 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

の水成岩の上に、腹這いになって、飲む、嗽ぐ、洗う、もう浸かるばかりにして、やっと満腹した。

それから大樺谷を右左に、石伝いに徒渉すると、窮渓が開けて、林道となった、材木の新しく伐り倒された痕を見つけて、もう人がいると思った、羊歯や木賊の多く生えている谷沿いの、湿地を下りてから、路も立派についている、能呂川の縁の、広河原というところへ出た、『甲斐国志』能呂川の条に「河側に木賊多し、残篇風土記に、巨摩郡西隈本木賊とあり、意ふにこの川の古名なるべし」、今も木賊が、この辺到るところに自生している。

材木小舎があって、男女七、八人、精々と労作をしている、木は唐檜が多く、飯櫃の材料に、挽き板に製している、晃平を使いに立てて、一泊を頼んで見たが、聞き入れない、一行は急流に架けた木橋を渡って、能呂川の対岸に出ると、北岳が頭を圧すように、近く空を劃って、頭抜けている、「あの山の頂を踏んだ」という誇が、人々の顔にまざまざと読まれた。

十町ばかりも足をひきずって歩いたが、ここに川縁の広い沙原――下樺という――を見つけて、今夜の野営を張ることにした、床は栂の葉で布き敷めた、屋根は例の油紙である、疲れた足を投げ出して、荷の整理にかかる、今日は殊に岩石の多い傾斜地を来たので、今までは一日一双か二双位の草鞋が、平均五双ずつを費やした