Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
一空さまが、柘植の家がもとこの和泉屋の持ち主で、宗庵の死後、娘のおゆうが采配をふるっていたはずなのが、それもなくなったのち、どうして柘植の家から離れるようになったのか、そこの関係はいまどうなっているのかと伊之吉にきくと、伊之吉は少なからず驚いたようすであったが、それでも、こころよく、知っている限りのことを話してくれた。
おゆうの娘のお高というものが生きていて、貧しくしているので、お高のものであるべきおゆうの財産はいまどこへどう行っているのか、それを審べるための、これもその一つであるということも、もちろん一空さまは、伊之吉にうち明けたのだ。一空さまも柘植姓であること、じぶんとおゆうとのつながり、それらのことも、一空さまは、あますところなく伊之吉に告げた。
すると、伊之吉が答えた。
それは簡単なはなしだった。
二
だいぶ昔のことで、伊之吉は人のうわさに聞いたに過ぎないのだけれど、おゆうは、良人の相良寛十郎と、ふたりのあいだの、生まれてまもない娘をつれて、上方のほうへ行っていて、そこで死んだというのだ。おゆうはなかなかのしっかり者であったが、寛十郎は、金をつかう以外に能のない、やくざな男であったらしいというのだ。