Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme
に行った。其時案外不愉快であったのは曾て記した通り。皆嬉しさの余りに前後を忘却したので。
これが私の小説を書く病付きで又「遊び」の皮切であったが、それも是も縁の無い事ではない。私の身では思想の皮一枚剥れば、下は文心即淫心だ。だから、些とも不思議はないが、同時に両方に夢中になってる中に、学校を除籍された。なに、月謝の滞りが原因だったから、復籍するに造作はなかったが、私は考えた、「寧その事小説家になって了おう。法律を学んで望み通り政治家になれたって、仕方がない。政治家になって可惜一生を物質的文明に献げて了うより、小説家になって精神的文明に貢献した方が高尚だ。其方が好い……」どうも仕方がない。活眼を開いて人生の活相を観得なかった私が、例の古手の旧式の思想に捕われて、斯う思ったのは仕方がないが、夫にしても、同じ思想に捕われるにしても、も少し捕えられ方が有りそうなものだった。物心一如と其様な印度臭い思想に捕われろではないが、所謂物質的文明は今世紀の人を支配する精神の発動だと、何故思れなかったろう? 物質界と表裏して詩人や哲学者が顧みぬ精神界が別にあると、何故思れなかったろう? 人間の意識の表面に浮だ別天地の精神界と違って、此精神界は着実で、有力で、吾々の生存に大関係があって、政治家は即ち此精神界を相手に仕事をする