Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme

Aozora Bunko

私は散々此勘ちゃんに苛められた。初こそ悔しがって武者振り付いても見たが、勘ちゃんは喧嘩の名人だ。直と足搦掛けて推倒して置いて、馬乗りに乗ってピシャピシャ打つ。私にはお祖母さんが附いてるから、内では親にさえ滅多に打たれた事のない頭だ。その大切にせられている頭を、勘ちゃんは遠慮せずにピシャピシャ打つ。

一度酷い目に遭ってから、私は勘ちゃんが可怕くて可怕くてならなくなった。勘ちゃんが側へ来ると、最う私は恟々して、呉れと言わない中から持ってる物を遣り、勘ちゃん、あの、賢ちゃんがね、お前の事を泥棒だッて言ってたよと、余計な事迄告口して、勉めて御機嫌を取っていた。斯うしていれば大抵は無難だが、それでも時々何の理由もなく、通りすがりに大切の頭をコツリと打って行くこともある。

外は面白いが、勘ちゃんが厭だ。と云って、内でお祖母さんと睨めッこも詰らない。そこで、お隣のお光ちゃんにお向うのお芳ちゃんを呼んで来る。お光ちゃんは外歯のお出額で河童のような児だったけれど、お芳ちゃんは色白の鈴を張ったような眼で、好児だった。私は飯事でお芳ちゃんの旦那様になるのが大好だった。