Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
Lesen Sie 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.103 Zeichen · 121 Bildschirme
宿命だといって、――甘んじることが出来たら私は父とのつながりを平気でたつことが出来るでしょうが、私の心の隅に反抗がある以上、父とのつながりはあるのです。たしかに。おそらく生きている間、それもわずか後三日位だろう。あるのです。順序よくかかねばなりません。さて、兄に先日私は久しぶりに会いました。二人きりでお茶をのみ、家庭に居る時は、芝居しなきゃ、キジを出しちゃまずいんだ、ということを懇々と云ったものです。そして、行動しなきゃ駄目だから。家にいる間は、自分をピエロにしたてて、十分計画してから、家を出なさい、と云ったのです。淀んだ三代目の血の中にいたら、きたなくなってしまいます。父は、自分で高潔な人間だと思っているようですが、それはとんでもないまちがい。稚劣と清潔はちがうのです。彼は、かえって不潔なんです。学問とかインテリジェンスを盾にして、本当の父個人はひんまがっているんです。私は、兄に家を出ることをすすめ、会社もやめたがいいと云いました。兄は、私の意見にびっくりしたようです。私も、その時家を出よう、来年は独りの生活をはじめようと思っていたのです。それは、一度、決心した、黒部行の後のことで、すこし、重複したり、日時がおかしくなりがちですけど。