Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme

Aozora Bunko

そのひとりが、だれであったか、読者諸君は、もうおわかりでしょうね。

「フーン、すると、八木さんは、いまの、わしのひとりごとを、すっかり、聞いたのですか。」

黒井博士が、いちじのおどろきから立ちなおって、おちつきはらった声で、たずねました。

「聞きましたよ。そして、悪魔の知恵に、すっかり、感心してしまったのです。」

八木さんは、博士のほうへ、近づきながら、これも、おちついた声で答えました。ふたりとも、左手に懐中電灯をもって、おたがいの顔をてらしあいながら、話しているのです。

「で、きみはどうするつもりです。わしの味方になりますか、それとも、敵にまわりますか。」

「味方になれば、この黄金を、ふたりで山わけにしよう、と言うのですか。」

「マア、そんなことですね。山わけでは、これだけの計画をたてた、わしのほうが、ちと、ひきあわないがね。」

「しかし、山わけでは、ぼくは、ふしょうちですよ。」

「エッ、ふしょうちだって? それじゃ、どうすればいいのだ。」

「みんなもらいたい。きみはこの黄金について、なんの権利も、持っていないのだ。」

八木さんの声は、だんだん、強くなってきました。