Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
たので、ゆりかさんは、ソッと、おくの部屋を出て、自分の部屋へ、やってきたのです。
ゆりかさんは、宇宙怪人が、庭にあらわれたことは知りません。びっくりさせてはいけない、と思って、まだ、だれも、話さなかったからです。怪人が、庭で平野少年に、ものを言ったときには、窓のカーテンがしめてあったうえに、バイオリンにむちゅうになっていて、ゆりかさんは、庭のできごとを、すこしも知らなかったのです。
さて、部屋にはいって、投げすててあったバイオリンをサックにおさめ、それを本箱の上においたときです。ゆりかさんは、なんだか、えたいのしれない、みょうな気持ちになりました。だれかに、じっとみつめられているような、ゾーッとするような感じなのです。
ゆりかさんは、キョロキョロと、あたりを見まわしました。しかし、部屋の中にはだれもいません。ひらいたドアのむこうにも、ひとかげはありません。
ゆりかさんの目が、ふと、窓のカーテンを見ました。そして、そのまま、動かなくなってしまいました。
「ああ、あすこだわ、あのカーテンのむこうの窓のそとに、わたくしを、じっとみつめているものがいる。きっとそうだわ。