Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
樹上の名探偵
ところが、いけがきのかどをまがると、またしてもピョンピョンと、とびついてくるものがありました。そこにかくれていた、べつのチンピラ隊です。こんども、三人でした。かれらは、三方から、怪人のオーバーにとりすがって、はなさないのです。
そのとき、暗やみの、むこうのほうから、パタパタと足音がして、五、六人のチンピラ隊があらわれました。べつの持ち場にいたのが、応援に、やってきたのです。
いくら子どもでも、こんなにおおぜいでは、たいへんです。宇宙怪人も、すこし、しんけんになったようすで、「ウーッ。」と、おそろしいうなりごえをたてたかと思うと、オーバーにしがみついている三人のチンピラを、力まかせにふりはらい、けとばして風のようにかけだしました。
少年たちは、しばらくは、怪人のあとを追いましたが、とても、かないません。みるみるうちに、あいだが、へだたって、やがて、暗やみのなかに、そのすがたを見うしなってしまいました。
樹上の名探偵
ゆりかさんをかかえた怪人は、走りにはしって、れいの巨大なカシの木のある、あき地までたどりつきました。そして、カシの木の幹に、もたれかかって、ホッと、ひといきついているようすでした。