Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme

Aozora Bunko

部屋には、だれもいないことがわかっているのです。それでいて、なんだか、すぐそばに、人がいるような気がします。だれかが、ジーッと、自分のほうを、見つめているような気がします。

小林君は、思わず、部屋の中を見まわしました。しかし、どこにも、人のかくれるような場所はありません。

そうして、しばらくのあいだ、墓場のように、しずまりかえった広間に、立ちつくしていましたが、ふと、どこかで、かすかなもの音がしました。

ギョッとして、ふりむくと、部屋の入り口に、白いものが立っていました。びっくりするほど、うつくしい少年でした。小林君もかわいらしい顔をしていましたが、この少年のは、かわいらしいというよりも、うつくしいのです。

戴冠式の行列の中にいる、西洋の少年貴族のような、まっ白な軍服を着ていました。えりと肩に、ピカピカ光るかざりがつき、手くびのところにも、金モールのすじがあり、肩から、わきの下にかけて、金色のひもがまといつき、白ズボンの両がわには、太いまっかなすじが、とおっています。

小林君は、この少年も、ロボットではないか、あのうつくしい顔は、ロウでできているのではないかと思いました。