Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こいのでんしちろう

恋の伝七郎

山本 周五郎

Lesen Sie 恋の伝七郎 (こいのでんしちろう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.650 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

「本当ならどうする」「いいえ正直のはなしほんとうなら、そのお嬢さまのお眼は高うござんすよ、おんなにとってこういう殿御がいちばん実があって頼母しい方なんですもの、にくいことねえ」「そんな」と伝七郎は坐り直した、「いかんぞ村松、そんな根もないことを云って、こんな所でまでおれに恥をかかす法はないじゃないか」「おれは事実を云ってるんだ」銀之丞は相変らずまじめである、「友達としてありのままを云ってるんだ、おまえは考え違いをしている、相手がたいへんおまえに心を惹かれているという事実をおまえは知らない」「いったい」伝七郎はちょっと色をなした、「いったいそれは、誰のことを云うのかね」「ここで名を云っていいなら云おう、だがそんな必要はない筈だ、元気をだせ永井、高峰の花は登っていって折る人間のものだ、おまえは十万石の中老の子だぞ、相手とは身分が格段に違う、しっかりしろ伝七郎」「信じられない」伝七郎はがくりと頭を垂れた、「信じられないよ村松、あの人が少しでもおれのことなんぞ考えてくれるわけはない、そんなことがあっていいだろうか、そんな夢のようなことが」