Japanische Klassiker mit Furigana
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こいのでんしちろう
恋の伝七郎
山本 周五郎
Lesen Sie 恋の伝七郎 (こいのでんしちろう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.650 Zeichen · 60 Bildschirme
んだ」「それを銀之丞が面と向って云ったのかい」「面と向って云ったんだ」「ふうん……」忠太郎は首を振った。なにか頭に浮かぶものがあるのだが、伝七郎と同様ごく単純にできているし、おまけにもう酔ってもきたから、その浮かんできたものを捉まえることができない、そこで彼は彼なりに結論を急いだ、「そんなら伝さん思い切ってやるんだ」「と云うと……」「銀之丞の云うことをどこまで信用していいかわからねえが、元気をだせということだけはたしかだ、おらあゆうべ伝さんが帰ったあとで考えた、伝さんの惚れ方はりっぱなもんだって。男がそこまで惚れるということは冗談や出来心じゃあねえ、正真正銘、竹を割ったようにきれいなものだ。とすれば、なあ伝さん、ひとつ勇気を出してぶっつかってみねえ」「ぶっつかるって、どこへぶつかるんだ」「その相手へよ、その師範とかいう娘の親父へ体当りといくんだ」「だめだ、そいつはいけねえ、向うはおまえ師範をするくらいの腕だぜ、体当りどころか竹刀を持ったとたんに、ぽんぽんと……」「剣術をやるんじゃあねえ申込みだ」「申込み……」「つきましてはお嬢さんを嫁に頂きたい、こう正面から当ってみる