Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆかいなきょうしつ
愉快な教室
佐藤 春夫
Lesen Sie 愉快な教室 (ゆかいなきょうしつ) von 佐藤 春夫 (さとうはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 10.276 Zeichen · 21 Bildschirme
今度は兄さんや弟にもお金を出してもらって、野良犬ではなく、少しはましな犬を買ったけれど名前はやっぱりドロシーなの」
このように犬好きのE子を犬の方でも大好きと見えて、はじめ小使の飼っていたチビも一眼E子を見るとすぐにE子につきまとうのを、E子ははじめおべんとうの残りを分けてやっていたが、後にはおべんとうの残りのほかに魚や魚の骨などを古新聞やハトロン紙などにくるんで本包のなかへ入れて来てやったり、学校の食堂で牛乳を買って、自分のおべんとう箱のふたに入れて飲ましたりしている。
「E子およしよ、おべんとう箱の蓋で牛乳をやったりするのはきたないわよ。犬の病気でもうつったらどうする?」
「うちの薬でも、犬の病気ぐらいには利くと思って毎日持って来てやっているから、チョビは病気になんかならないわよ」
E子が犬に薬までやっていたことは、この時までは誰も知らなかった。
友だちがみんなで、「きたない、きたない」と言ってもE子は一向に取り合わないのも道理で、三匹のチョビはE子が校門に現われるのを待ち受けていて我がちにE子のところへ駆け寄り、E子の胸に泥足をかけてE子の顔や脣までペロペロとなめまわすのをE子は平気で犬のするにまかしているのである。