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Japanische Klassiker mit Furigana

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けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず

憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず

吉野 作造

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N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.839 Zeichen · 169 Bildschirme

Aozora Bunko

もし彼らにして民衆を率いるの実際の識と能となくしかも傲然として民衆を支配せんと欲するならば、ここに社会は大欠陥を現出する。民衆と親しまざる少数者と、指導者を欠く民衆と、両々相対抗して徒に紛更を重ね、憲政の進歩発達は停滞せざるを得ない。今日憲政の運用蹉として振るわざる国は多くはこれらの特権階級が徒に旧時代の夢想に耽るところの国である。過去において彼らは形式的制度の上で一般人民の支配者であった。新時代においては彼らは実質上の精神的支配者たるに甘んじ、またこれを以てその天分と為し、形式的支配者の地位は潔くこれを人民に譲らなければならない。時代の変遷に応じて、彼らの態度彼らの心事に一変遷を見ざる以上は、憲政の真の発達は期せられない。世人動もすれば憲政の発達今日意の如くならざるは国民の思想の進歩せざるに在りという。しかしながら国民思想の進歩すると否とは、実は先覚者がこれを適当に指導するや否やによって定まる。少数の先覚階級が依然固陋の見解を改めずしては、いかに口に立憲思想普及の必要を唱えても、国民一般の心裡に健全なる政治思想を扶植することは出来ない。この点において予は、社会の上流に居る少数の賢明なる識者階級に向って、彼ら自身の立憲思想の真の理解とまた民衆に対する指導の職分の自覚とを希望せざるを得ない。