Japanische Klassiker mit Furigana
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けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
吉野 作造
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N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.839 Zeichen · 169 Bildschirme
民本主義に対する誤解
が高いとか安いとかいう言葉を使うものすらある。これらは無論甚だ不謹慎な言動であると思うのであるが、社会党の立場から言えば、皇帝を以ていわば共和国大統領視して居るのだから、何も不都合はないと解して居るのだろう。独逸皇帝が社会党を見ること蛇蝎の如くなるはまた怪しむを用いぬ。
以上の如く民主主義は、あるいは国権の所在に関する絶対的理論として唱えらるることがあり、あるいは特定国家の憲法解釈上の判断として主張せらるることもあるが、いずれにしても、国権の法律上の所在はどこに在るかという問題に関して居る。従ってこの主義が初めから君主国体たることの明白なる我が国の如きに通用のないのは、もとより一点の疑いを容れぬ。されば予が近代各国の憲法==民主国体たると君主国体たるとに論なく==の共通の基礎的精神となすところの民本主義とはその名甚だ似てその実頗る異なることは、極めて明白であると信ずる。
民本主義に対する誤解
いわゆる民本主義とは、法律の理論上主権の何人に在りやということは措いてこれを問わず、ただその主権を行用するに当って、主権者は須らく一般民衆の利福並びに意嚮を重んずるを方針とす可しという主義である。