Japanische Klassiker mit Furigana
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けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
吉野 作造
Lesen Sie 憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず (けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず) von 吉野 作造 (よしのさくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.839 Zeichen · 169 Bildschirme
序言
かくて今日は、上下一般に向って最も率直に、最も大胆に、最も徹底的に立憲政治の真義を説くべき時ではあるまいか。
これ予が自ら揣らず、敢てここに憲政の本義に関する愚見を披瀝して大方の叱正を乞わんとする所以である。
序言
憲政のよく行わるると否とは、一つには制度並びにその運用の問題であるが、一つにはまた実に国民一般の智徳の問題である。けだし憲政は国民の智徳が相当に成育したという基礎の上に建設せらるべき政治組織である。もし国民の発達の程度がなお未だ低ければ、「少数の賢者」即ち「英雄」に政治上の世話を頼むといういわゆる専制政治もしくは貴族政治に甘んずるの外はない。故に立憲政治を可とするや、貴族政治を可とするやの問題の如きも、もと国民の智識道徳の程度如何によって定まる問題で、国民の程度が相当に高いのに貴族政治を維持せんとするの不当なるが如く、国民の程度甚だ低きに拘らず強いて立憲政治を行わんとするの希望もまた適当ではない。しかしながら近代の諸国においては、二、三の例外は無論あるが、概して国民の智徳は相当の高度の発達を遂げて居るこというを俟たない。中にはそれ程でないものもあるけれども、少なくともその中の少なからざる一部分に高度の発達を遂げたものが必ず存在するが故に、これらの人々を通じて、いわゆる民権思想というものはいずれ