Japanische Klassiker mit Furigana
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あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme
蝸牛にしてもやっぱりこの神仏の気を受けているように感じた。私はだんだん地蔵さんの附近に存在する昆虫を殺すことをしなくなった。それがだんだん長じて街路でも生きものを踏むことがなく、無益に生命をとらなくなっていた。
「お前くらい変な人はない。しかしお前は別なところがある人だ。」
母も私の仕事に賛成していた。
「しばらくなら誰でもやるものだが、あの子のように熱心にする子はない。」
私はそれらの讃嘆にかかわらず、ときとしては恁にしてこれが何になるとか、いますぐ自分に酬いられるとかいうことを考えなかった。私はこの小さな寺院の建立に、いろいろな器物の増してゆくところに、自分の心がだんだん離れないことを知っていた。ことに私が川から拾って来たことが、母などが直ぐ大工を呼んで立派なお堂を建てたらと言い出すごとに、ひどく反対させた。いまさら母の力を借りなくとも、私は私一個の力でこれを祭りたいと思っていた。私は私の神仏としてこれを庭の一隅に置きたかった。誰人の指のふれるのをも好まなかった。
隣家に飴屋があった。そこの米ちゃんという子は庭がなかった。私はその少年をよく庭へ入れて遊んだ。