Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme
鬮
保津川を渡り、丹波口から水尾へ上ってゆく。道は嵯峨村の本道から登るよりもはるかに嶮しい。
前日、東六右衛門をもって威徳院まで知らせてあるので、水尾村には、山上の僧や神官たちが出迎えに出て待っていた。光秀は、その人々へ、乗りすてた駒をあずけると、すぐ僧の行祐にたずねた。
「紹巴は来ておるか。……なに、もう疾くに登って待っておるとか。いや、それは満足。そして都の歌詠みたちも、幾名か連れて来ておろうな」
鬮
歌道や茶の友には、礼儀のほかに、階級を超えた心と心の親しいものがある。行祐はすこし仰山な手真似で答えた。
「いや、紹巴どのも、慌てられたにちがいございません。何しろお誘いのお文を手にしたのが、きのうの夕方に近い頃だそうで、しかも場所がこんな不便な所です。誰を誘うてみても余りに急なので埒はあかず、やむなく御子息の心前どのに、お弟子の兼如と御姻戚の里村昌叱どのを加え、お三名だけを連れて来られましたが――前後の時日を伺ってみれば、なるほどずいぶん御無理なお誘いのようで」
「ははは、そうか、そんなにこぼしておったか」
そんなことも、歌よむ仲間には、興の一つらしく、光秀は他念もない容子でおかしがりながら、