Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme
ふと道ばたに伏し拝み、余りの勿体なさにわれを忘れて、近くの公家やしきの門を叩き、ありあう破れ牛車を曳き出してそれへおすすめ申しあげ、無我夢中で禁門のあたりまで牛を打っていそいだが……あとで思うと、いかに非常の中といえ、近々と御裳をとり参らせなどいたして、まだいまも身の縮む思いが失せぬ」
「それは機転。よいことをなされた」
むしろ称えるごとく道三が云ってくれたので、紹巴もすこし胸撫でおろした容子であった。
しかし道三はその次に、この友が事変の直前に、光秀と愛宕権現で一夜を過していることについて、本気になってこう責めた。
「どうしてその折、日向守が大それたことを仕でかす気ぶりでも、その動作やことばの端でもわからなかったか。聞けば日向守としては不審な連歌も詠まれたとかいうではないか」
「それは無理ですよ」
紹巴もむきになって打ち消した。
「臣として主を弑逆するなどということは、この紹巴のあたまには考えようとしても考えられぬ。たとえ変だと気づいても自分の道義が合点しません。自分の中にないものを未然に感づけといってもそれは無理で……それが咎められる程ならわしはむしろあなたを責めたい」