Japanische Klassiker mit Furigana
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme
即ち智識を得るのはなるほど蛍雪の功だと思うようになるはずだ。
もし学校に於ける教育法の改良が急に出来ぬならば、せめて子供が家庭にいる間でも、智識が面白くその頭脳に注入されるようにしたい。父母が面白おかしく不知不識、子供に智識を与えるようにしたい。僕は子供の時に頭髪を結うてもらった、八歳の頃までは髪を結ったのであるが、時々他人から髪を梳いてもらうと実に痛くて堪らない。その痛さ加減は今でも忘れられない。あれが今日の教授法である。けれどもお母さんが梳くと痛くない、どんなに髪が縺れていても痛くも何ともなかった。家庭の教育とはこういうものではなかろうかと思う。同じ事でも母親は柔かくやるから痛くない、まるでお乳でも哺んでいる心地がした。ところが母親でない人、即ち今日の先生がやると、無暗に酷くグウーッとやる。……そういう訳で学問は辛いものだという観念があるから、学校を卒業すればもう学問は御免だ、真平御免を蒙りたいという考が起る。ましてや道楽のために学問をするなどという考は毛頭起る理由がない。僕の望む事は家庭に於て、女子供に雑誌でも見せる折には、譬えば「ラヂューム」