Japanische Klassiker mit Furigana
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てんかふん
日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
榎南 謙一
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) (てんかふん) von 榎南 謙一 (えなみけんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.963 Zeichen · 8 Bildschirme
百三十呎の煙突の下で
無数の飢えがガンガンのたうっている
ナメクジみたいな沢庵ばかり食わされて
しわくちゃの胃袋が
そろそろ不逞な考えを吹く
昼の休み――
便所に行ったらビラがあった
ダラ幹を蹴っとばせ!
さしあげる手は団扇のように大きい
指環の代りにガリを切るタコが固い
お、メーデーはもうじきだ!
お早うさん
ゆうべの夢は?
石畳みをほおずき色の蟹が這うている
海は明るい雄弁だし
ホンに春だなあ
だが いつになったら
安心して活動でも見る春がやってくるのかしらん?
無念女工は歯ぎしりして大股にゆく
餓えた胃袋はギリギリと不逞の汽笛を吹きあげる
がまんのオジメをくだいて くだいて
うずうずと寄せ のしかかりせりあげる波は
脈になり 防ぎ難い動力になり
ギシギシとプロレタリアの戦列へ!
(『プロレタリア詩』一九三一年九月号に黒島謙名で発表 同年八月日本プロレタリア作家同盟出版部刊『一九三二年版日本プロレタリア詩集』を底本)