Japanische Klassiker mit Furigana
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てんかふん
日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
榎南 謙一
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) (てんかふん) von 榎南 謙一 (えなみけんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.963 Zeichen · 8 Bildschirme
どうなとしやがれと観念きめても
さっきの号外の鈴が耳にこびりつき
しぼんだ心臓は急ぜわしくのたうちつづけている
黒い夜雲は低く垂れさがり
これからしばらくは
つむじ風が荒れるにちがいない
眠っている町角をカーヴすると
自動車は突然スピイドをぐっと緩めた
もう一度肩と肩がごつんとあたり
裂かれねばならぬ私たちは
しょうことなしにほんのすこし微笑み合った
くろぐろと空をのんでしまった
夜雲の下
刑務所の赤い燈が
車窓のセルロイドに点滅するのであった。
――獄中詩篇のうち
(『詩精神』一九三四年十二月号に発表)