Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 25.679 Zeichen · 52 Bildschirme
十二月二十七日
十二月二十八日
十二月二十九日
十二月三十日
十二月二十七日(月曜)
又外出。サダをつれてゆく。富士見町に家の広告を見たので、そのためもある。家はひどい家。
それから三越。やっとYのきれあり。うれし、うれし。山本でのり。中力で食糧品、いそいでいそいで須田町まで来たら六時四十分から七時五十分まで陛下の還御のため切符は売らず。やむを得ずヤブで一寸おなかをこしらえる。Y、一人で、どうして居るか、待ちかねて居るだろうと心配して来て見たらそうでもなし。よかった。
十二月二十八日(火曜)
サダにネル、裁って貰い、二つの袖だけ縫った。
帯も新しいのがよいと切れをさがし紋ハ二重の茶色のにする。
十二月二十九日(水曜)
起きぬけに山田さんから電話、家がある由。今日はもう出ず。大晦日についでに廻ることにする。
十二月三十日(木曜)
自分Yのためにこのようにしてものを縫い、縫ってきせることによろこびを感ず。ふしぎなものなりと思う。つくづく思う。
これにつけ、母がまだ若く、娘のためによい着物を縫った心持、それをきせてやった心持、又父のため、彼女がそうしたであろうことなど思い、今、母が何一つ縫わず、スエ子母の手縫いのものは一つも着ると云うことを知らぬのを思い、金の出来たということ、情味をころす点もあり、と思った。