Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 28.069 Zeichen · 57 Bildschirme

Aozora Bunko

八月九日

出がけにふりかえったら、何だか階段の上り口をすこし行きすぎてこちらへ振向いたような編笠の様子。うしろ姿のいろいろ。

○白い着物の上にゆれてゆく単衣羽織。

○ステッキにハオリなしの後姿。

○この廊下での後姿

○目白の家のくぐりをくぐって一寸ふりかえる後姿、など。

八月九日(水曜)

二十枚以上の一問一答口述、ひるすぎまでかかった。

『美しき季節』下(第四巻)

いろいろ考える。ラシェルというような人間の扱いかたに現れている作者の態度について。謂わばその耽りかたについて。少年園との比カクで。ラシェルの心理、通俗だと思うが。

鶴次郎さん、東京にのこっている由。保田で稲ちゃん空のさそりの心臓をながめていろいろ感じること少くないであろう。

この夫婦の互の摩擦のつよさ。自分たちの夫婦生活というものについて考える。

○自分この何年間かの間、自分たちのおかれている条件生活にまけてはならないという気持から、却ってまけていたところのあることを感じる。どこで負けているか負ける危険があるかということについて、飾りなく見なかったところ、そこでまけていたところ。寂しさを感じ、それを掌握してくらしている、掌握したところでだけ動いていたようなところ、作家として云えば、まけていたところだ。