Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 28.069 Zeichen · 57 Bildschirme
一月十五日
一月十六日
Sのこれが一番きらい也。よそへ出るとき、惚れた人間のためなどにだけきちんとする女というものは度しがたし。バラさんもS気がゆるんでいてまことにだらしない。もうすこしの我慢。
○あっちこっちへたまっていた手紙をかく。
○栄さん十五年(結婚)と云い自分たち足かけ八年目故この日記の家庭のところ見たら、もと生れ月の宝石や結婚記念日を書いてあったところに、スフの知識というのがわりこんで来ていて、さがしているのは消えている。家族の何等親というのが図表で示されていることもこれまではなかったと思う。
一月十五日(日曜)
〔発信〕第六信
〔受信〕十三日づけの第三信
一月十六日(月曜)
『はたらく一家』の序文をよみ、なかの小説二つよんで感慨無量である。この作者と自分との間に一縷つながっているものがありそうに思っていたことがはっきりと切られた。稲ちゃんや自分などというものは、真面目に真面目に沈潜して、しゃんとしたものを書いて行かなければならない。しんからそう思い、胸に涙のにじむような気持になった。
過去の何年かの間この作者を下へ下へとひっぱりつづけていた力が遂に勝利を博した。客観的なこの事実を本人はそう思わず、四十になって書けることがわかって安住したように云っている。